続報 第29回高校生クイズ地区予選 戦略特集

絶対的に強いクイズ研究会がある都道府県は、今年はあきらめるが吉。

 まずはじめに申し上げますと、今年の高校生クイズは1回戦がクイズ研究会の負けようがない形式なうえに、準決勝以降はラグビーと同じで、実力差を補うことがほぼ不可能なルールになっています。また、クイズを行う環境から違うので1、2ヶ月程度の対策では決勝に進めたとしても早押しクイズではクイズ研究会に勝ちようがない状況です。
 そのため、今から対策しようとしている方のうち、東大寺がある奈良や浦和のある埼玉、早稲田のある東京(場合によっては茨城、栃木、石川、岐阜)などの都道府県については、正直に言って1、2ヶ月程度の練習でクイズ研究会に勝つのは無理です。全国大会出場は諦めて、来年に照準を合わせたい人は問題傾向をつかむために準決勝を目標に、それ以外の人はイベントを楽しむことに徹したほうがいいかもしれません。

今年のペーパーは純粋な勉強問題&役割分担があまり意味をなさない

 今年のペーパークイズの感想を参加者に聞く限り、多くの問題が中学・高校の教科書や受験参考書に載っているレベルの問題になっているようです。
 特に数学は計算問題や図形問題などもあり、問題によっては1問あたり2〜3分程度と、時間をかなり取られてしまうとのことでした。
 また、今年のペーパークイズの特徴として同じジャンルが1枚に固まっている&切り離し不可ということが挙げられます。つまり、数学ジャンル担当が数学を解きながら、同時に歴史担当が歴史を解くというような役割分担が今回のペーパークイズでは意味をなしません
 そのため、ジャンルを解くときはそのジャンルが苦手な人を解答記入担当に、ジャンルが得意な人を問題を解く・計算する担当として役割分担をすると効果的です。また、数学が得意な人が3人いるときは3人で別々に問題を解いていき、解き終わったら解いてない次の問題を解くという方法をとるのもよいでしょう。

決勝は押さないと勝てない形式と心得る

 今年の決勝の特徴として次の3点が挙げられます。

  ・3〜10チームというかなり多いチーム数から1チームだけを選ぶため、非常に高倍率
  ・誤答したときのペナルティが1回休みと非常に甘い
  ・答えを考える時間は5〜10秒間与えられる

 このようなルールのため、今年は次のような戦略が有効となります。

  ・答えが分からなくてもとにかく早めにボタンを押す
  ・ボタンを押してから答えを考える

  なお、今年私が指導したチームに対しては一律に「答えは分からなくていいから10文字で押して、押してから答えを考えろ」とアドバイスしました。
  ある程度クイズになれたチームがいると、それくらいのスピードで押さないと、都道府県によっては1度もボタンを押すことができないまま負けてしまいます。そのため、練習をしていない場合は、クイズの実力がある人が押すよりも早いタイミングで押してから答えを適当に考えたほうが勝てる見込みがごくわずかですが生じます。

問題傾向は各地区とも似ている。複数チームが残れば下克上も理論的には可能。

  例えば、科学で

    オームの法則に名を残すオームはどこの国の人?
    ハレー彗星に名を残すハレーはどこの国の人?

  

 というように、科学史、特に出身国を答える問題が出題されていたり、地理でも

    アフリカ大陸の最高峰キリマンジャロがある国はどこ?
    サンピエトロ大聖堂があり、全体が世界遺産になっている世界最小の国はどこ?
    主要国首脳会議に出席するG8、8カ国のうち、面積が最も狭い国は?

  というように、国名を答える問題が頻繁に出題されています。

 例えば同じ高校で決勝に2チーム残すことができたら、2、3文字で押して適当に国名を言い続けるといったを2チームで繰り返し、相手に解答権を渡さないようにすればいずれ正解が出る・・・なんてことも理論上は可能です。(スタッフに怒られるリスクがあるのであまりお勧めはしませんが・・・)

上位を逃したチームにお勧めする2つのジャンル

 今年の高校生クイズでは、各ジャンル100問程度の束の問題を用意し、スタッフが束の中から「この問題を出そう」と出題する問題を選んでいるため、ペーパークイズの高得点者がいる県は早押しクイズの問題レベルを上げる傾向にあります。
 そのため、総合1位の成績がかなりよい場合、特に文学・地理・歴史の3ジャンルは中途半端な知識では押せないレベルの問題が出題され、手も足も出ないという可能性が予想されます。そのため、ペーパーで上位を取れなかったチームには漢字・数学のジャンルをお勧めしています。

・基本は漢字問題を狙う

 漢字問題の特徴として、難易度を上げにくい・クイズに強い人も問題慣れしていないという2つの大きな特徴があります。
 さらに、問題文が「○○を漢字で書いたとき〜」というパターンが一定割合あるため、単語が1つ出てきたところでボタンを押して答えを予想することもそう難しくはありません。
 例えば、

    あじさい/ →正解は紫(紫陽花 、出てくる色を答える)
    しない/  →正解は竹(竹刀 、出てくる植物を答える)

 というパターンが考えられるため、知ってる単語が1つ出てきた瞬間に押すことを心がければ、3〜4文字で押して正解することも十分可能です。

・自信があるときは数学も手

 また、クイズに強い人が問題慣れしていないもう1つのジャンルは数学です。
 ただし、数学問題については計算問題や図形をイメージする問題が多いので、短時間で、かつ冷静に計算ができる自信のあるチームにのみおすすめします。

補論(7月29日追加)

問い読みはだだスベリ

 ラルフの問い読みはだだスベリです。面白くないという意味ではなく、ラルフの問い読みの特徴として、ボタンを押してから3〜4文字(ワンフレーズ分)ほど余計に言葉を発する傾向があります。
 例えば、次の問題。/はボタンを押したところ、太字はラルフが読んだ部分です。

    現在は日本のロケット発射場。戦国時代は鉄砲伝来の地。/この島は?? (中国大会決勝 島根)
    攻撃側をレ/イダー、守備側をアンディというインドの国技として知られるスポーツは? (近畿大会決勝 奈良)

 このように、ラルフの問い読みは3〜4文字余計に言うことが多いため、答を限定できそうな雰囲気のときにボタンを押したらラルフがその単語を言い切ってくれる可能性が高いです。勇気を出して限定する直前で押すというのも早押しの戦略上は有効な手段となります。

問題文はだだカブリ

 今年の問題・解説をよーく聞いて覚えておくと間違いなくいいことがあります。なぜなら、問題内容や問題傾向が過去最高レベルのかぶりっぷりを発揮しているからです。
 例えば下の問題。

   二進法の10は十進法で2。では、二進法の100は十進法で何?(南東北決勝 宮城)
   2進法の10は10進法で2。では、2進法の1000は10進法でいくつ?(中国大会決勝 広島)
   
   世界の国旗でガーナは黒、中国は黄色、アメリカは白であらわされる模様は何? (北九州大会決勝 大分)
   スリナム、ガーナ、ベトナムの国旗に共通して描かれているのは??太陽 ?月 ?星 (中部大会前進3択)

 このように、今年の問題をほんのちょこっとだけいじったり、解説や問題文をヒントに解ける問題が今年は多く出題されています。また、ペーパーに類題が出たという話も聞いていますので、今年出題された問題は地区予選wikiに掲載していますのでぜひチェックしてください。

最後に

 サイトの特性上クイズの対策がどうしても主になってしまいますが、高校生クイズは参加するだけで楽しめるイベントです。楽しむことが何よりも大切です。そのことを忘れずに参加して、よい思い出を作って下さい!

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