■1問目にはメッセージが隠されている。
○×クイズでは、1問目が1番難しいとよく言われます。知識だけで解ける問題もあるのですが、普通の1問目は人に聞いても分からない問題が多いのです。
しかし、1問目に共通している要素があります。それは、「テレビで放送できる、何らかのメッセージがある」ということです。
例えば、今年の沖縄大会1問目。
例1 鯛は、海老やカニを食べれば食べるほど赤くなる。(第27回沖縄 1問目)
という問題について、正解が○だった場合と×だった場合をイメージしてみましょう。
○の場合:鯛の赤みはエビやカニなどの色素だ!
×の場合:鯛の赤みは血液だ!
おそらく、×の場合はこのようなことを考えられるはずです。
さて、どちらがテレビで放送したとき面白いと思うでしょうか?
血液で赤く見えるのだったら
人間や他の動物にも同じようにある現象なので、主張としては弱いでしょう。
しかし、エビやカニの色素で赤く見えて、食べれば食べるほど赤くなるのだったら、
その問題にこめられたメッセージは×のときよりも強いものになります。
だから答えは○だ! ということになるわけです。
■○だったら、×だったらと仮定する
主張だけでなく、次章で述べる技術にもいえることなのですが、○×クイズは
イメージする力が大事になります。
ここでいうイメージとは、
もし○なら■■だ、もし×なら■■だ。という○、×両方の答えを仮定することを言います。
主張では、○のときと×のときのメッセージ性に着目し、技術では○のときと×のときにみえてくる問題の性質に着目します。
例2 ワールドカップの優勝カップに使われている純金を限界まで伸ばすと、神宮球場のダイヤモンドをすっぽり覆う。(第26回関東1問目)
昨年の関東1問目は計算すれば解ける問題なのですが、主張に注目しても解ける問題です。
○の場合:ワールドカップの純金は神宮球場のダイヤモンドを覆えるだけの広さだ
×の場合:ワールドカップの純金をどれだけ伸ばしても、神宮球場のダイヤモンド全体には届かない。
どちらがメッセージ性が強いかは一目瞭然ですね。野球のダイヤモンドってそんなに広いのか!という主張よりも
ワールドカップの金を伸ばすとそんなに広くなるのか!という主張が強いことを読み取ることができれば○と推測できるわけです。
また、この問題に関しては
「グラウンド全体」を指すのが問題として一般的なはずなのに、「ダイヤモンド」だけに狭めている→薄く延ばしてもグラウンド全体に届かないけど、ダイヤモンドなら覆える。→ダイヤモンドに狭めて○にしたほうが主張が強くなる。というとき方もあります。
■「意外なこと」と「いかにもなこと」
ここまでで述べた解き方は、○×クイズの後半戦で
知識が重要になればなるほど使えなくなります。例えば、以下の問題を見てみましょう。
例3 イチョウの木はイチョウ科の植物である(第25回 近畿6問目 正解○)
これは「イチョウの木はイチョウ科じゃない方が主張としては強い」、いかにも×っぽく見せてる問題だと一見思えてしまいますね。
でも、
イチョウ科じゃなくて何科だったら主張が強くなるか?ということを考えると、×の主張も強くないことが分かります。
例えば、桜はサクラ科じゃありません(バラ科)し、キャベツはキャベツ科じゃない(アブラナ科)のと同じです。
よって、この問題は
○・×どちらでもかまわない、主張で解くべき問題でないといえるでしょう。
1問目でもたまにこのような系統の問題が出題されます。
例4 日本最初の冷凍食品はみかんである。(第25回 四国岡山1問目 正解×)
この問題も、「愛媛のみかんが問題になっているから○にしたほうが主張が強いだろう。」と思ってしまう問題です。
しかし、この問題、×になったときに「これだ!」という解説が思いつきません。
つまり、
意外な食べ物が日本初の冷凍食品になっているから×だ!というほうがしっくりくる可能性もあります。
このように、
○の場合・×の場合どちらの主張も強い可能性がある場合は、主張で解くべきではありません。
次回は、問題から答えを推測する「技術」について説明します。
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