○×クイズの解き方には、「知識」「主張」「技術」の3つがあることは第2回で説明しました。そのうち「主張」と「技術」の解き方は、どちらも問題文から想像力を働かせて、答えを予測する手法です。20年ほど前、アメリカ横断ウルトラクイズで優勝した方が「クイズは創造力」という有名な本を出したのですが、私は「○×クイズは想像力」が全てだと思っています。
これから使う解き方は、全てあなたの想像力をフル回転させることではじめて力を発揮できる解き方です。例題を解きながらあなたの想像力をフル回転させてください。
高校生クイズの○×クイズは、前半(1問目、2問目)の問題が非常に難しいと言われています。知識だけで解ける問題もあるにはあるのですが、2択で人数を絞ろうとすると、知ってる人があまり多くない、雑学的なクイズ問題を出題せざるをえなくなります。
しかし、高校生クイズの1問目、2問目には共通しているものがあります。テレビで放送する、何らかのメッセージが隠されているのです。
例えば、昨年の近畿大会2問目。
例1:君たちがめざすのはクイズの金メダル。金の生産量世界一は、北京五輪の開催国中国である。
(第28回近畿 2問目)
この問題、私は「南アフリカだろう」と思って○を選び間違えてしまったんですが、間違えた瞬間、「あー、やらかした!」と叫んでしまいました。
なぜこの問題が近畿大会の、しかも2問目という重要なポイントで出題されたのかを考えると、事実が最近変わって意外性が出てきたからだ。という答えを導くことができたからです。
○×クイズの前半では、回答者を惑わせる問題が非常に多いです。しかし、「なぜ1問目、2問目にこんな問題を出題したんだろう?」ということを考えてみることが正解に繋がる重要なヒントになります。
それでは、実際に○×クイズに隠されたメッセージを読み取るための2つの手法を解説していきます。
高校生クイズでは、○×クイズの正解発表のときに、必ず解説をします。解説には、参加者はもちろんのこと視聴者に問題のメッセージを伝えるという意図が含まれています。
そのため、問題を聞きながら、どのような解説文になるかを予想する解き方が非常に有効になります。
例えば次の問題。
例2:洞爺湖サミットに参加した八カ国をG8といいますが、この八カ国は全て国旗に赤色を使用している。
(第28回北海道 1問目)
この問題の場合、番組で伝えることができるメッセージとしては次の2パターンが考えられます。
1.8カ国全ての国旗に同じ色を利用している。
2.日本だけが同じ色を使っていない。
どこか他の1カ国だけが赤を使っていないというメッセージもあるにはあるのですが、この場合解説は誰でも知っている非常に有名な国に限定されると考えた方がいいでしょう。
もちろん、日本の日の丸には赤が使われていますので、1の「全ての国旗に同じ色を利用している」がメッセージとなります。となると、日本の国旗から2パターンが推測できるわけです。
1-1.共通する国旗の色は赤だ。
1-2.共通する国旗の色は白だ。
ここまで分かっていたら、ドイツの国旗に白が使われていないことさえ思い出せれば答えは分かったようなものです。
主張を読み取るための方法にはもう1つ大事な考え方があります。「もし○だったら」、「もし×だったら」と仮定してメッセージや解説文を予想するのです。
次の問題を見てみましょう。
例3:日本最南端の島、沖ノ鳥島は、ハワイのホノルルより南にある。
(第28回沖縄 2問目)
この問題で、もし○だったら、もし×だったらと仮定してみます。
○の場合:ハワイより南に日本の領土がある。
×の場合:ハワイより南に日本の領土はない
どちらのほうがメッセージ性は強いでしょう?もちろん○のほうですね。「常夏の国ハワイより沖ノ鳥島のほうが南にあるんだ、へぇ~」と思える解説文が想像できます。
このような考え方を身に付けるためには、実際の問題を解いてみて、解説文やメッセージから答えを逆算する訓練をすると、正解率が上がっていくことを実感できるかと思います。
ただし、一点だけ注意することがあります。○のとき、×のときを仮定して、どちらのメッセージも同じくらい強いと思ってしまった場合、この解き方はあまり適しません。そこで次の考え方として、問題文から答えを推測する技術があります。
詳しくは次のページで解説します。
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