この章では、○×クイズの勉強法を教えます。知っている問題が多ければ多いほど、正解率が安定してムラを少なくすることができます
問題製作者はどのようにして問題を作っていると思いますか?
実際に問題作家の経験がある方に話を聞くと、このような問題の作り方をしていることが多いようです。
(1)日常の疑問をまず問題として書いてから、その問題の答えを調べる
(2)すでに知っている知識や言葉などから問題を作り出して、その問題の答えを調べる
○×クイズで有効な知識をつけるには、問題製作者と同じ発想をするのがベストな方法だと思います。
ここでは、○×クイズ向けの知識を身に付ける方法について説明していきます。
高校生クイズの問題で出される問題の中には、いわゆる雑学本から出題される問題があります。
例1:かばんについているチャックは、きんちゃくのちゃくからその名がついた。
(第28回関東大会7問目 正解○)
例2:君たちが通学で使う自転車は、フランス生まれである。
(第28回北九州大会4問目 正解×)
例1は雑学本のネタとしてそのまま掲載されている問題。例2は、雑学本に由来が載っている問題です。
例2のような問題は、由来を知っているだけでは答えを導き出すことはできません。雑学本を読むときは小見出しと答えだけでなく、背景にあるストーリーも頭に入れると、○×クイズへの応用力が高まります。
また、語源由来辞典のような雑学系サイトに目を通しておくのも効果的です。
去年から、新聞やニュースで見たことがある問題が急に増えだしました。
例3:ジェットコースターを管轄するのは、モノレールと同じ国土交通省である。
(第28回北陸7問目 ○)
例4:取り締まり中のパトカーは、どこに停めても駐車違反にはならない。
(第28回関東4問目 ×)
例5:天然のダイヤモンドは、日本で1度も発見されたことがない。
(第28回富士山5問目 ×)
では、実際にどのような記事になっていたのか確認してみましょう。
エレベーター事故で対策委、警察捜査とは別に原因調査 国交省 (2009年2月4日 産経新聞)
珍事!? パトカーが駐車違反で反則金 空き巣捜査の車両 (2008年5月27日 産経新聞)
天然ダイヤモンド発見 「丹念に調べる」と日本各地に(2007年9月10日 J-CASTニュース)
例3については事後の記事になっていますが、過去にもジェットコースターの事故原因調査を国土交通省が行った例が多数あり、新聞記事になったこともあります。また、例4、例5についてもご覧のとおり、新聞記事がそのまま問題になっています。
このように、最近のニュース知識から珍事や記事の一部分に注目して問題を作る傾向が昨年から増え出しています。おそらく今年もこの傾向は続くのではないかと思われるので、日ごろから新聞の、特に社会面で面白い事実を探すと的中率も上がるのではないかと思います。
また、新聞の解説記事から○×クイズ問題になる例もありますので、幅広い解説記事を読んでおくのもよいかもしれません。
勉強で身に付けた知識は、高校生クイズの○×でも役に立ちます。しかし、習ったことがそのまま問題になることはほとんどありません。そこで、教科書のコラムや資料集に興味をもつことが大切になります。
例5:世界の国で面積が三番目に広いのは中国である。 (第28回北九州1問目 ×)
例6:星座の中には作図に必要なコンパス座があり、そのすぐそばにはじょうぎ座もある。 (第28回南東北1問目 ○)
このような問題は学校で直接は学びませんが、各教科の資料集に興味を持って、統計や図表を読んでいると自然と身についている知識です。例えば、「面白い名前の星座はないかな?」とか、「人口が日本より多い国ってどれくらいあるのか?」とか、「ワシントンがアメリカ大統領になったころ日本では何をしていたんだろう?」とか、教科書の知識や資料集の知識からいろんなことを連想して、実際に調べてみることで 高校生クイズの○×力は飛躍的に向上します。
日常の疑問を問題にした例としては、以下のようなものがあります。
例7:ミミズも鳴く
(第25回九州 8問目 正解×)
例8:パンダのしっぽの色は白である
(第26回関東 2問目 正解○)
このような問題は、実際に自分であげた適当な単語から疑問をつくり、問題にしてみることが1番の対策になります。
問題を作るときに参考にしたいサイトに、wikipediaやYahoo!百科事典があります。
たとえば、wikipediaでパンダと入力すると、以下のような記述があります。
目の周り、耳、四肢、背中の両肩の間の毛が黒く、他の部分は白い。尾も白で長さは約13㎝。 (参照 wikipedia「ジャイアントパンダ」)
上記の問題以外に高校生クイズで過去に出たパンダ関連の問題も掲載してみます。
例9:ジャイアントパンダは大きいパンダですが、レッサーパンダは小さいパンダという意味である。
(第25回関東10問目 正解○)
例10:中国の山の中に生息する野生のパンダは冬眠する。
(第10回近畿18問目 正解×)
同じようにパンダ関連で検索をかけてみると、例5については以下のような記述があります。
中国語では、ジャイアントパンダのことを「大熊猫」と記すのに対し、レッサーパンダは「小熊猫」と記す(参照wikipedia レッサーパンダ)
また、例6については以下のような記述があります。
他のクマ科の動物と異なり、冬眠はしない。(参照 wikipedia「ジャイアントパンダ」)
このように、日常の疑問からwikipediaを調べて問題を作るのも有効な知識の身に付け方といえるでしょう。
しかし、wikipediaには複数の説がある場合に1つの説しか掲載していない場合がある・ニュースや芸能人に関連する項目などはウソが書かれていることが多いという点に注意する必要があります。
高校生クイズやアメリカ横断ウルトラクイズの過去問が出題されることもあります。
例11-1:ハンマー投げの鉄球と砲丸投げの砲丸。重さは同じである。
(第28回関東大会 正解○)
例11-2:オリンピックの男子ハンマー投げと砲丸投げ。玉自体の重さは同じである。
(第11回アメリカ横断ウルトラクイズ グァム)
例12-1:レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のテーブルに並んでいる食べ物は、パンとぶどう酒だけである。
(第28回南東北5問目 正解×)
例12-2:イエス・キリストの「最後の晩餐」はパンと水という質素なものであった。
(第5回アメリカ横断ウルトラクイズ 東京7問目)
このように、過去に出題された問題を再度出題する例が年4~5問ほどあるようです。つまり、過去問を解くことは○×クイズの知識を身につける1番の近道なのです。
ただし、過去問の答えを鵜呑みにして覚えてはいけません。なかには、事実が昔と変わっている問題も存在します
例5:天然のダイヤモンドは、日本で1度も発見されたことがない。
(第28回富士山5問目 ×)
日本でも、ダイヤモンドは採れる。
(第7回九州5問目 ○)
「新聞の隅っこ問題」で紹介した国産ダイヤモンドの話。これを過去問だけで解こうとすると、「ああ、高校生クイズの過去問で○だったから○だ」と言って大失敗してしまいかねません。問題を実際に解いてみるときは、 なぜこの答えなんだろう?今もこの答えで正しいのかな?という疑問を持ちながら解くことをおすすめします。
さて、肝心の過去問の入手先ですが、今はほとんどの本が絶版になっており、入手困難です。まずは当サイトの○×過去問データベースを参考にするのがよいと思います。
高校生クイズの本(第16回まで出版)やアメリカ横断ウルトラクイズの本は図書館においていることも多いので、図書館で実際に探してみるといいかもしれません。市町村の公共図書館などではインターネットで検索できるようになっているところも多いので、まず家で探す価値はあるかと思います。
amazonなどでも一部売ってますが、ここでは割愛させてもらいます。
次回は、「主張」の読み取り方について説明します。
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