地区予選の戦略について解説していきました。今回は全国大会について解説しますが、全国大会の場合、クイズ形式が直前まで全く予想できないという最大の課題があります。
その課題を克服するためには、ただ1つ。ルールを聞いて、全体像を予想し「どのようにすれば勝てるか?」をメンバーで考え、戦略を練ることです。この「戦略立案力」が全国大会で重要になります。
高校生クイズの形式は、企画する人。とりわけ総合演出スタッフに左右されます。例えば第25回~27回高校生クイズの総合演出(遠藤P)は、ウルトラクイズ時代からのヒューマンドキュメント路線に定評のある方で、自然を使った体力系、学習系クイズなどを多用しています。対して第28回高校生クイズの総合演出(河野P)は、「知力の甲子園」にしたいという意向を持っている方で、クイズ内容も知力重視の内容となっています。
今年の高校生クイズがどのようになるのかは、「総合演出スタッフが誰なのか?」ということが分かればある程度予想がつくようになるでしょう。
高校生クイズでは、スタッフが事前に教材や対策クイズを準備してくれることがたまにあります。例えば第28回大会の場合、1回戦がはじまる1週間ほど前に全国大会対策として数千問の問題集が送られ、その中からクイズ問題が出題されました。また、2回戦の前にも多答クイズ用の問題集が配られ、1日自習する時間が与えられています。
去年以外でも、決勝の前には早押しクイズ練習会をスタッフが準備してくれて、その問題が実際に出題されたことがあるようです。
スタッフが何か準備をしてくれるときは、その裏にある意図をしっかり理解して、計らいに乗っかってしまいましょう。
昨年は知力偏重のクイズと言われながらも、準々決勝に限っては比較的戦略が重視される形式となっていました。
山手線ゲーム形式の多答クイズでは、相手との知識の駆け引きになります。相手が知らない単語を自分がどれだけ持っているかで勝敗が決まるのです。そのため、難しくて自分の知っている言葉を後に持ってくる。知識のストックを3人で共有して、誰か1人でも引き出せるようにしておく。という戦略が有効になります。
1問1ポイント、誤答は1回休みの早押しクイズは、ペナルティが1回休みなだけなのでとにかく押した人勝ちのルールとなります。昨年「超早押し」とか言われていたのは、問題文から答えが限定される前に勝負をかけたチームが多かったこと、そしてそのような早押しクイズになるような演出方針だったことにも理由があるようです。
ここでは全国大会で使う戦略を少しだけ紹介しました。次回は「戦略力の鍛え方」について解説します。