予選早押しクイズの形式論

全国大会の早押しと地区予選の早押しは別の物

 高校生クイズの予選決勝まで進むと、早押しクイズで全国出場を決めます。しかしこの早押しクイズ、テレビの全国大会しか見たことのない人はイメージが沸きにくいかもしれませんが、関東大会以外の予選では体力系の早押しクイズが行われます。どんなクイズを行っているかは地区予選wikiを参考にしてください。
 体力系早押しクイズでは知識も重要ですが、戦略の面から言うとかけひきが重視されるクイズだということができます。そこで、今回は予選早押しクイズのかけひき、戦略について解説します。

2つの解答パターン―早抜け方式と積み重ね方式

 昨年の高校生クイズ予選早押しクイズでは、勝ち抜けを決めるルールに2つのパターンがありました。その2つが早抜け方式積み重ね方式です。

1.早抜け方式(沖縄・中国大会で採用)
 1人が正解したらその人は抜けていき、3人全員正解すると全国大会に出場できるルールです。例えば、Aさんが正解するとAさんはクイズから抜け、BさんCさんだけが残ります。Bさんが正解したらCさんだけが残り、Cさんも正解したら勝ちぬけられるというルールです。第27回までは主流のルールでしたが、昨年の第28回大会では2会場でしか行われませんでした。

2.積み重ね方式(11大会で採用)
 3人誰でもクイズに答えることができる方式です。昨年は5問正解で勝ち抜けのルールとなっておりました。

早抜け方式の戦略論

 早抜け方式の1番の特徴は、チームメイトに答えを教えることができるというところにあります。しかし、正解者は抜けていくので最後は1人で戦わないといけません。そのため、クイズに強い人を最後に残すという戦略が効果的です。
 また、男女混成チームの場合は、体力系クイズの場合女子チームに有利なハンデがありますので女子を最後にもってきたり、アンカーになればなるほど体力の負担が増えるクイズは体力のある人を最後に持ってきたりと、実際のルールに応じて柔軟に順番を決めることが重要です。

積み重ね方式の戦略論

 積み重ね方式の場合、3人誰でも答えることはできますが、体力を使うのも3人全員です。例えば、3人全員にセンサーを取り付けてセットを動かした回数でボタンがつくような形式となりますので、3人同時に動き出す、答えが分かっている人がいるかコンタクトを取るという2点が重要となります。
 3人同時に動き出すという部分は、さらに細かいルールで対応が分かれてきます。
 1つは笛が吹かれるまで動き出してはいけないルール。このルールの場合は、笛が吹かれたらまず全員動き出す、そして分からない人は分からないと声を出す。3人全員分からないときは動きを止める。というようにするとよいでしょう。
 もう1つは問題文の途中から動き出してもいいルール。この場合は、答えが分かったら自分から動き出しましょう。そして、それに気づいて2人も動き出すようにします。全員にこのような動き出すためのルールを決めておくと、実戦でも結果が出るようになります。

不正解を恐れない姿勢が大事

 地区予選の早押しクイズは、間違えても1回休みですむことがほとんどです。もし自信のない問題や択一問題が出題されたとしても、間違えても1回休みなので、動いた方が得な場合がよくあります
 例えば、自分のチームが4ポイント、相手のチームが3ポイントの場合、間違えて1回休みになっても追いつかれるだけです。正解したら全国大会に行ける、間違えても追いつかれる可能性があるだけ。答えない場合相手が正解したら追いつかれる。 ということまで考えたら、動いた方が有利でしょう。
 高校生クイズの場合、このような分からなくても答えようとするちょっとした勇気が勝敗を左右することがよくあります。

早押し機に触れるときの手の置き方

 関東大会の決勝では単純な早押しクイズが行われます。その際に、早押しボタンに手を置くわけですが、手を置く順番はクイズが強い人を1番下にするとよいようです。
 3人が手をのせるので、1番上に手を置く人はボタンに届くまでに2人の手を通じて押す形になるため、時間がほんの少し余計にかかります。0.01秒を争う早押しクイズではこの差が致命傷になりかねませんので、クイズの実力とボタンまでの距離を一致させて手をおくようにしましょう。

 次回は第25回~27回で行われた筆記クイズ、昨年の準決勝でペーパークイズと一緒に行われた五感クイズの解説をしていきます。

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