昨年の高校生クイズでは、12年ぶりに全国規模でのペーパークイズが復活しました。昨年の予選で行われたペーパークイズを一言で表すと、過去最高倍率の予選形式だったということが挙げられます。
例えば、熊本県では○×クイズ通過50チーム以上に対し、ペーパークイズの通過はわずか3チームと、15倍以上の高倍率となっていました。
つまり、昨年の予選では、○×クイズよりもペーパークイズが重要な形式だったということができます。ペーパークイズは知識重視のクイズ形式と思われていますが、戦略面も非常に重要なクイズであることはあまり知られていません。
そこで、ペーパークイズの形式から見た攻略法をここでは解説します。
ペーパークイズとは、学校のテストと同じように紙に答えを書くクイズ形式です。高校生クイズでは、3択のクイズ問題が100問出題されています。制限時間は回によって違いますが、おおよそ20分~30分となっております。
そして、その成績が上位のチームが勝抜けという形になります。
高校生クイズのペーパークイズでは以下のような特徴が見られます。
1.筆記用具は3人全員に渡されるこの2つの特徴から、ペーパークイズを解くときは役割分担ができる、自信のない問題は後回しにする という2パターンの戦略を考えることができます。
2.書き直しは不可
まず役割分担について。筆記用具が3人全員に渡されるということは、複数の問題を分担して解くことができるというメリットがあります。例えば、1番の問題をリーダーが解いている間に2番の問題をチームメイトが解く、というようなことができます。つまり、自分が解く問題の担当を事前に決めておくことで、スムーズにペーパークイズ問題を消化することができるのです。
では、どのような役割分担をすればいいのでしょうか。高校生クイズのペーパークイズを上位勝抜けしたチームに対して実際に聞いてみたところ、共通して次のような答えが返ってきました。
1人を計算担当にして、2人を知識担当にするという方法です。
高校生クイズのペーパークイズでは、計算をしないといけない問題や、数を数えないといけない問題が2~3割程度出題されています。(去年は地区によっては数独の問題もありました)。そして計算問題は計算すれば確実に答えが分かる利点があるかわりに、時間を潰してしまうという欠点があります。そのため、計算問題は1人に集中させて、すぐ答えが思いつくような知識問題を残り2人で解くようにすれば時間の節約にもなるし、点数も確実に上げることができます。、
このような役割分担をする場合、数学が強い人を計算担当にすると効率もよいでしょう。
高校生クイズのペーパークイズは、1度書いてしまった答えを別の答えに書き直すことが認められていません。そのため、間違えた答えを書いてしまってチームメイトに怒られたり、書き間違えて焦ってしまったりするチームがよくいるようです。
間違えた答えを訂正できないということは、自信のない問題は1人で考えるより3人で考えたほうがよいということができます。答えが分からないのに1人で解答を書いてしまうと、実は他のメンバーが答えを知っていたなんていうことになりかねません。本当は勝ちぬけられたはずなのに、自分が書いた1問のせいで負けてしまった・・・なんてことは避けたいですよね。
ペーパークイズの戦略として、計算問題と知識問題で役割分担をする方法と自信のない問題を3人で相談する方法の2つを紹介してきました。この2つは一見すると両立することなんてできないじゃん。と思ってしまいそうですが、役割分担と相談を両立するための方法は確かに存在しています。それが、2度解き法です。
その方法は次のような方法です。
1回目は、3人で役割分担をして自信のある問題だけ解く。計算問題は全て解いてしまう。1回目は3人で役割分担してまず100問目を通してみましょう。すぐに答えが分かる問題は1回目で解いてしまいます。また、計算担当の人は1回目は知識問題に参加できない(けど、2人の知らない知識問題が解けるかもしれない)上に時間がかかるので、1回目で全部解いてしまいましょう。時間の目安としては1問12秒×33問=6分40秒程度を目安にするといいかもしれません。1人で解ける問題が多い場合は1回目の時間を長くすることもできます。
2回目は、残った問題を3人で相談しながら解く。
ここでは、高校生クイズのペーパークイズを解く際の戦略として役割分担と3人の相談という2つの方法、そしてそれをミックスさせた2度解き法について説明しました。次回は地区予選の決勝で行われる早押しクイズの戦略を解説します。