はじめに

 「高校生クイズ形式論」では、高校生クイズ予選などで行われるルールと攻略法を解説します。クイズができるだけでは高校生クイズは勝ちあがれません。高校生クイズで勝つためには、ルールを聞いて「どうすれば勝てるか?」と考え、行動に移す力。すなわち、戦略力が必要になります。
 以下では、高校生クイズの形式を徹底的に分析し、勝利につながる戦略のヒントを紹介します。もちろんチームの個性によって、どのような戦略を練るべきかは変わってきます。この記事を参考にして、あなたなりの攻略法を探し出してください!

1.○×クイズの形式論

 ・○×クイズもいろんな対策法がある

 高校生クイズの○×クイズは問題の対策さえすればいいと思ってる人は多いかもしれません。しかし、○×クイズにも様々な形式があり、その形式ごとにベストな戦略というものが存在します。ここでは、○×クイズの形式を分類し、それぞれの戦略について考えます。

 ・基本的なルール サバイバル形式と問題数限定形式

 高校生クイズの○×クイズには大きく分けてサバイバル形式問題数限定形式の2種類の形式があります。サバイバル形式とは、1問間違えたら即敗退。勝抜けチーム数になるまでクイズに正解し続けないといけないルールです。過去28回行われた高校生クイズのうち、計24回で採用されているメジャーな方法です。 対して問題数限定形式とは、決められた数の○×クイズが出題され、正解した問題の数が多いチームが勝抜ける形式です。高校生クイズでは過去に4回しか行われたことはありませんが、昨年は9年ぶりに問題数限定形式の○×クイズが行われました。

 ・サバイバル形式は勝抜け枠を意識して戦う

 サバイバル形式は、1問目は参加者全員で移動しますが、2問目以降は県別のゲートでクイズ問題を聞くという特徴があります。つまり、今何チーム残っているのかおおよその見当をつけることができるのです。そのため、勝抜け枠を意識した戦略が非常に重要になります。例えば残り1チームしか落ちない場合、多数派にいったほうが有利になる。といったような戦略が考えられます。

 ・サバイバル形式の3つのクイズ

 サバイバル形式は、クイズの進み具合に応じてさらに3つのクイズ内容に分けられます。

(1)移動クイズ(1問目~3、4問目まで)

 全県一緒のエリア、あるいは各県ごとのエリアで、○か×のエリアに歩いて動くクイズ。制限時間は1分程度と、比較的長めです
 移動クイズでは、じっくり考える時間があります。自分の知識や○×クイズ攻略法を駆使して、できる限り答えに近づけるようにしましょう。

(2)走りクイズ(4、5問目以降)

 50mほど離れたところから、○か×のエリアに向けて走っていくクイズ。制限時間は15秒程度と、かなり短い。
 実は、この走りクイズが1番の戦略の使いどころです。残りチームと勝抜け枠を意識した駆け引きが重要になってきます。私が実際にした方法としては、勝抜け枠8チーム、残り12チームの段階で分からない問題は多数派につき、自信のある問題で勝負して○×を抜けたことがあります。 分からないときはその問題を捨てることも走りクイズ(特に後半)は1つの手段として有効です。

(3)カード切りクイズ(残りチームが約10チーム以下になったとき)

 残りチームが少なくなったとき、相手の動きが分からないように問題が出る前に○か×のカードを捨てさせて、そのあとに持っているカードのエリアに移動するクイズです。このクイズ、相手が捨てるカードを見て動くことも不可能ではないのですが、残りチームも少なくなっている状況なので、自分の思う答えを信じることが1番だと考えます。○×クイズ理論の考え方を、問題を聞いている間(20秒程度)で引き出せるようにしておく訓練をしておくとよいでしょう。

 ・問題数限定形式の戦略

 問題数限定形式は昨年の第28回大会でも採用された方法で、昨年の場合7問限定、全問制限時間1分の○×クイズが出題されました。この形式の場合、全ての問題について考える時間が十分確保されていることから、上述の○×クイズ理論でいくつもの仮説を立て、答えに近づくことができます。
 この形式の場合、1問1問の重みが同じであることと、全県一斉に動くため勝抜け枠を意識できないことから、少数の答えにいっても全く問題ないと考えます。ただし、少数派が1県の勝抜け枠×1.5以下の場合は要注意です。その問題を落としても勝ちぬけられる可能性は高い、ということを意識し、あとは自分の答えに自信があるかどうかで答えを判断しましょう。

 ・問題数限定は正解率が大事

 ○×クイズが7問限定になるということは、1問間違えてもチャンスがある反面、運だけで全問正解できる可能性が下がるので、○×クイズの総合力が試されることになります。○×クイズ攻略法○×クイズ過去問データベースなどで○×クイズの考え方を鍛えることをまず行いましょう。

 下の表は7問連続正解する確率です。1問あたりの正解率が10%違うだけで、勝ちぬけられる確率に何倍もの違いが出てきます。
 正解率1割:0.00001%
 正解率3割:0.02%
 正解率5割:0.78%
 正解率6割:2.8%
 正解率7割:8.2%
 正解率8割:21.0%
 正解率9割:47.8%

 次回は、意外と知られていないペーパークイズの形式を解説します。

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